1960年代始めの東京下町にスポットライトを当てる。独自の方法で、国産初のサーフボードを作り上げた、東京の下町のサーフボードビルダーのストーリー。日本で活躍するシェイパー達、そしてサーフィンインダストリーのルーツが、ここにあると言っても良いだろう。サーフボードの材料も何もわからない彼らが、数々の失敗と試行錯誤を重ね、作り上げて行った、東京の下町のサーフボードブランドの数々。そこには、独特な文化を引き継いだ好奇心と、物を作り上げる根気強さ、器用さがいきづいている。自ら考えプロデュースし、作り上げ、販売するという、江戸っ子の心意気だ。そこには、高度成長を迎えた日本の新しいモノを見過ごせず、楽しむ事をとことん追求して行く、若者達の情熱が交錯する。ローカルビーチを持たない気軽さが生んだ、東京のサーフカルチャーの誕生を描く。